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あの女は田丸のアキレス腱だ [エンタメ]

昨日の「クライシス公安特捜班」の8話は
田丸役の西島秀俊の抑えた演技に引き込まれました。

前から思っていましたが、彼は、無言の中で
人間の切ない風情を醸し出せる人ですね。

それが昨日は、テレビの画面からこちらに伝わってきて
なんともやるせ無い気持ちになりました。

と同時に、一人の女の気持ちを受け止めながら
相手に軽い約束はせず、しかし
暗黙の承諾を相手に感じさせる、そんな男の気持ちを体現していました。

石田ゆり子扮する、自分が潜入スパイさせている男の妻の
気持ちに終始無言で、最低限の業務連絡しかしないけど
お互いの気持ちは読みおおせている・・・。

だから、潜入スパイ側からのテロ情報を聞いて
それへの対策を取った時に罠だったと気づくのですが
田丸だけは、それが女の自分への愛ゆえの裏切りからだと
気づくのです。

二人の間には一度も「合意」を示す言葉も
仕草もないのに、あそこまでの感情の絡み合いを
見せてくれるドラマって。

「私が欲しくない?私と一緒に暮らしましょう」

この言葉に、田丸は愕然としたと思います。

これまで秘めてきた、自分の彼女への思いを
自覚させられたから。

しかし、そんなそぶりは微塵も見せずに立ち去り
上司である吉永の机に「退職願」を出して
彼女の夫を救出するため、たった一人で教団に向かいます。

「俺たち仲間だろ?」

特捜班の仲間が田丸の気持ちを察してやってきます。

そこから始まる、たった5人で無数の敵を倒す肉弾戦。

ついに潜入スパイを助け出すのですが
最後に囲まれてしまいます。

そこに、青沼が無数の機動隊員とともに
援護に入り、特捜班はスパイとともに救われる。

「あなたが好きだった・・・あなたと暮らしてみたかった」

また狙われる危険があるため、海外で暮らすことになる
言う女とその頬に触れて見つめ合う田丸。

ここでも西島秀俊は無言です。

この俳優は、どこまで男の切なさややるせなさ
後悔などを体現できるのだろうか、と思いました。

それで思い出したのが、10年くらい前に
仲間由紀恵主演の「大奥」に歌舞伎俳優役で出演した時の
色気です。

決して結ばれることのない男と女。

社会のしがらみから逃れられない男の
女への思い。

そんなものを体現できる俳優だな、と思います。

それにしても、石田ゆり子の、普通の中年女のようでいて
男を虜にする恐ろしい役というのもはまり役でしたね。

だから、上司の鍛治(長塚京三)が
「あの女は田丸にとってのアキレス腱だ」と
見抜くのですが。

そこで、思ったのですが
私はうちの夫のアキレス腱になってるかしら?と・・・。



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